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ギャラリー&インテリア 美卯 〜つれづれに〜

2017年はシンギュラーポイント?

[ 2017-12-02 18:22 ]

 とうとう12月、今年もアッという間に過ぎ去っていきそうです、美卯オーナーです。
とはいえ、今年もいろいろありました。まだゆとりのあるうちに少しとりまとめていきたいかな~と。

2017年は公私にわたりターニングポイントになる事象が多岐の方面であったように思います。
こういう時期の事をシンギュラーポイント(=分岐点、特異点)と呼び、後年あれが節目だったといわれることがあります。

もう後戻りのできない、新しい次元へ移行して社会が急激に変化するため、大きな価値観の転換(パラダイムシフト)がおきるとも、、、。

それは人の世に限った事ではなく、自然界でも極端な気候変動が連続して誰の目にも明らかな変化が起きています。
人間も自然の一部と考えれば人間の社会と自然界の動きが連動するのは当たり前の事かもしれません。

、、、と前置きがながくなりました(^_^;)

私がこの一年感じてきたことは私たちの身近にある全てのモノは自然からのギフトであるということー。
食べ物、着るもの、住むもの全部自然に存在するものを材料に作られています。
ところがそのあって当たり前のように考えられてきたその材料が急速に自然界から消えていっていることをご存知でしょうか?

人間が生きていくための資源は様々にありますが、工業製品の主原料は石油を化学的にいくつもの工程を経て高度に加工された人造品であり、
それに対して民藝品のような手仕事でつくられる品のほとんどは自然界が産んだ状態に近く、その性質を活かした姿をしています。
だからこそ手仕事の世界では自然環境の変化は工業製品より早く直接的に、また目に見える形で影響を受けます。

民芸品の材料である天然素材は自然を相手にする仕事の不安定さから担い手が減少しているという面もありますが、生態系の変化から生産量が激減している材料があり、当店が関係している部分でいえば、ラッシチェアに使用する水草の生産が困難になっています。

加えて近年は日本中、いえ世界中でいつ、どこで気候の激変による災害に見舞われるかわかりません。
残念ながら今年7月には九州北部豪雨によって佐賀県日田市・小鹿田の里が被災。
採土場の崩落、土石流による唐臼(川の流れを使い臼で土を突いて細かくして陶土の原料にする装置)の流出破損といった被害がありました。そんな中現在は復興の工事の傍ら、生産を再開。小鹿田焼に関わる皆様のご尽力には頭が下がるばかりです。

小鹿田焼の里は永きにわたって自然と人間が共生しながら世代を重ね、焼物を生産してきました。
そして今、復興工事にあたっては次の災害に備えることを考えながら進んでいるといいます。

持続可能なモノづくりを目指して自然とどう折り合っていくのか、手仕事においても地球環境という視点は欠くべからざる課題であることを知らしめられた今年一年だったように思います。
(写真は2016年秋小鹿田 唐臼を撮影)