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ギャラリー&インテリア 美卯 〜つれづれに〜

健康診断を受けました

[ 2020-12-12 14:52 ]

師走とは思えない小春日和が続きますが、来週からは本格的な冬将軍の到来が予想されています、皆様ご自愛下さい。

さて、先日遅ればせながら今年度の健康診断へ。
今年は新型コロナウィルス流行のため健康診断の受診期間が多くの自治体では12月末までと延長になっています。

個人的な話ですが、春先からの自粛生活のお陰か私は全ての項目で数年前より数値が改善され、問題はありませんでした。
年齢的に悪くなることはあっても良くなることはないと思い込んでいただけにこの結果は意外でしたがね☺
ただ、身長がちぢんでいたのが、、、哀しかったです、、、。

お陰様でこれといった基礎疾患がないという健康診断結果を受けてこの冬のコロナ対策に心強いカードを一枚手に入れたことになります。
毎日悪化する感染状況など暗いニュースばかりですが、だからこそ自分自身の健康をチェックして自分の強みと弱みを知っておくことの重要性をあらためて再認識させられました。

コロナに対して自ら優位なカードを増やしていくために健康診断はとても大切な要素になると思います。
ほとんどの健康診断を受けられる診療機関では感染予防対策をされているので予約をされた上で受けられるとよいかと思います。今からでも遅くはありません。

寒さ増すこれからが感染予防の本戦となりますが、3密対策、手洗い、マスク着用は勿論のこと、自らの判断で遠出はしない、不要不急の外出を控え、その上で地域経済を廻すためにできる協力をしていきたいと思います。

民族の十字路と民藝

[ 2020-12-08 17:07 ]

昼間の日差しがオレンジ色を帯び冬至が近いことを感じる今日、美卯オーナーです。



写真は美卯玄関でお客様をお迎えしているアフガニスタン製のキリム絨毯です。

アフガニスタンは日本人医師・中村 哲先生が戦乱からの復興のために生涯をかけられた地ですが、
この国を始め周囲の国々は民族の十字路と呼ばれる古代から多くの民族、文明文化が行き交う複雑な地域です。

改めて調べてみると民族の定義自体とても難しく、スッパリと答えられるものではないとわかります。
ただ現地に行かれた方や出身の方からお話を聴くと民族というより部族といった繋がりの集団が血族などでコミュニティを形成しており、他の部族に対して警戒心が強く、当然とはいえ自分たちの部族の利益が最優先であり国家としてもまとまりを作るのが難しいのが現状です。中村先生の事件も現地の部族同時の水利権が関係しているのではないかと言われていますが、いまだ真実は霧の中。

私が学生の頃は植民地からアフリカ、アジアの開放がトレンドであり、民族主義というワードに良き未来への光を感じていたものですが、数十年たった現在はその言葉に複雑な思い。民族、部族の違い、国家体制の違いなどによる排外主義の広がりに心が重くなるばかりです。

浅学な自分が語るべきではありませんが、民藝の民は大衆のみを表しているにあらず、民族の多様性の素晴らしさにも繋がっていると私は思っています。

民族の違いを争いの種にするのではなくその違いから生まれる文明文化技術の多様性にこそ人間を豊かに幸せにする種があるのではないでしょうか。
そのことに最も早く気づかれていたのが『民藝』を提唱された柳宗悦先生です。

美卯にはキリムをはじめ様々な国の民芸品があります。それぞれが固有の美しい特徴を持ちながらも、また一方で遠く離れたところで作られた品であってもどこかデザインや技法に共通点がみられたりして、日々民芸品と付き合う中で様々に新しい発見があり楽しく興味が尽きません。
多様であることが争いの元になるのではなくお互いを尊重し認め合い共に豊かに幸せになるための種になって欲しいと一民藝やとしては願わずにはおれません。

 

中村 哲先生

[ 2020-12-04 14:41 ]

コロナの第三波への警戒のためか今日は地元商店街も人通りが少ない様子、美卯オーナーです。



今日はアフガニスタンの地で長年医療支援、用水路建設(灌漑事業)を主導された中村哲医師の一周忌です。
アフガニスタン東部ジャララバードにて、車で移動中に何者かに銃撃を受け亡くなられました。
そのニュースを聴いた時の衝撃は忘れられません。

先生は医療では対症療法に過ぎず、より多くのアフガニスタンの人々を根本的に救う方法を模索。
永年の戦争で荒廃し砂漠化した国土を復興させ命を護るために「水こそが命を救う」と、門外漢であった灌漑事業に地元の有志と共に取り組まれ、総延長25kmを超える用水路が完成、約10万人の農民が暮らしていける基盤を作るなど活躍される中での悲劇でした。

現代の真の英雄とは誰かと聴かれるならば、中村哲先生が真っ先に挙げられるのではないでしょうか?
亡くなる前年頃にこの地方でも中村先生の講演会が催されましたが、その時は都合が合わず聴きに行けなかったのが今とても残念です。

そして今年・2020年はアフガニスタンに限らず世界中がコロナ禍という未曽有の危機の中にあります。
先が見通せない中ですが、道なき道を切り開かれ堅い意思を持って根気強く歩まれた先生の姿を想うとき、希望とも勇気ともいうような明かりが心に灯ります。

 

桃栗三年柿八年

[ 2020-12-02 16:46 ]

師走の風の冷たさが身に沁みます、美卯オーナーです。
今年はコロナのお陰でほとんどこれといった行動ができないまま一年が暮れようとしています。
早かったのか長かったのか自分にとっては後年振り返るとどんな年として認識するのだろうか、
少しでもポジティブな振り返りができると良いのですが?


さて我が家には柚子の若木の鉢植えがあります。
実家にあった柚子が痛んだのでコンポストに放り込んで土をかぶせて置いたらたった一つだけ芽吹いたので大切に育てています。
もうかれこれ7年ほどなのでそろそろ花でも咲かないかと検索したらこんな諺が・・・。

「桃栗三年柿八年、梅はすいすい十三年、柚子の大馬鹿十八年、林檎にこにこ二十五年、銀杏のきちがい三十年、女房の不作は六十年、亭主の不作はこれまた一生」

これにはいろいろなバージョンがあるそうなんですが、柚子がそんなに収穫までかかるのかとちょっと( ゚Д゚)
でも地域差とかもあるので実際はもっと早く収穫できるとの事なのでもうちょっと気長に待とうと思います。

何事も果物を収穫できるようになるまでのように簡単にはいかない、時間と努力と天の差配によって成るのだとこのことわざは教えてくれているのでしょう。
今年は長い冬になりそうですが、この困難な時を果樹がじっくり育つように忍耐強く過ごしていけたらと思います。

ただそれにしても、、、「女房の~」からの下りには思わず爆笑してしまいましたW。
先人のユーモアにはかないまへんなぁ☺

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